こんな時にご相談下さい
主に、「不安が強い」「緊張感が強い」「眠れない」「気分が落ち込む」「意欲がわかない」「パニックになる」「ストレスが体の症状に出る」などの場合に、受診していただければと思います。
その他の症状の場合にもご相談いただければ当院で可能限りご対応させていただきます。
ご予約の前にはおそれいりますが、必ず、初診の方へのお願い・注意事項をお読みくださいますようお願いいたします。
漢方薬について
漢方薬は古くから精神面を含めた様々な症状の改善に貢献してきましたが、西洋医学が発展したのちには、ほとんどの場面で西洋医学的な治療が優先されるようになりました。
その後も西洋医学は進化を続けて私達は大きな恩恵を受けておりますが、今なお漢方薬が活躍する場面があります。
必要に応じて漢方薬もご提案させていただきます。
ご希望があったりご検討されたい場合は、診察時にご相談くださればと思います。
主な疾患・治療について
当院では、主にうつ病、パニック症(パニック障害)、社交不安症(社交不安障害)、不眠症などの症状で、お困りあるいはお悩みの方の診療を行っております。
以下に主な疾患についてのご説明を載せております。よろしければお読みくださればと思います。
うつ病
うつ病とは?
気分の落ち込み、意欲や関心がもてないといった症状が続くことのほか、眠れない、食欲がない、とても疲れやすいなどの症状がある場合には、うつ病の可能性があります。
この背景には著しい心理的な消耗がありますが、多くの場合で身体的な疲労も目立ちます。
焦る気持ちやイライラ感が強まることもあります。
物事や相手の言動を過剰にネガティブにとらえてしまうなど思考のバランスをとることが非常に難しくなり、悲観的あるいは自分を責める考え方が強まります。
それらの症状のため、普段なら何とか乗り越えられたりやり過ごせるような問題への対応が困難となり、さらに症状が強まる、というつらい循環が生じます。
背景には心身のストレスがあることが多いのですが、思い当たる原因がない場合も少なくありません。男性のいわゆる産後うつといった以前はあまり知られていなかったものもあります。
さらに、きっかけだと思われる事柄が解消したり軽減した後にも、症状が持続ないしは悪化することがあります。
うつ病の治療について
回復のためには、まずはなるべく心身を休めて睡眠をとれるようにしていきます。
薬による治療では、主に脳の神経伝達物質を調整する作用のもので、消耗した心身の回復をめざしていきます。
精神療法では、上記のような心理状態に対してケアをしながら、なるべく落ち着いて心身の休息をとれるようサポートしたり、心身のストレスを受けやすい状況への対応を検討したりしながら、無理のないように回復を目指していきます。
社交不安症(社交不安障害)
社交不安症とは?
社交不安症では、対人的な場面で強い恐怖や不安を感じます。
具体的には、会話などによる人との交流の場面、人前で発表やスピーチなどをする場面、人前での飲食など見られていると感じつつ何かをする状況、などといった場合です。
その際に動悸、発汗、顔面の紅潮、手の震えなどの身体的な症状もみられ、多くの場合心身両面で苦痛な状態になります。
上記のような対人的な場面においては、他人から否定的に評価されるような行動をとるのではないかとおそれたり、例えば上記のような身体的な症状を示したりするのではないかということを非常に心配します。
結果として、そのような恐怖や不安を生じる場面は避けるか、もしくは強い恐怖や不安を感じながら耐えるか、といったことを強いられる状況になっています。
危険な状況で強い恐怖や不安を感じるのは一般的なことですが、社交不安症ではそのような強い恐怖や不安が上記のような場面でも生じます。
これは恐怖や不安に強く関連する脳の部分が過剰な反応を起こしやすくなっていることが一因だとされています。
社交不安症の治療について
治療では、そのような脳の過剰な反応を生じにくくする作用のある薬で恐怖感、不安感や緊張を軽減していきます。そのことにより、行動のしにくさをやわらげていきます。
また、適宜認知行動療法の要素を取り入れた精神療法を行います。そして、症状の改善や生活への影響の軽減を目指していきます。
パニック症(パニック障害)
パニック症とは?
パニック症では、急激な恐怖や不安と、動悸、発汗、ふるえ、めまいなどの身体症状を伴うパニック発作が、予期せず、つまり予想出来ないタイミングで突然生じることを繰り返します。
パニック発作の際には非常に強い恐怖や不安を感じますため、発作が生じていない時間帯にもいつまた発作が起きるのかという恐怖感や予期不安が存在しやすくなります。そのため、外出が困難になることが少なくありません。
なお、パニック発作はパニック症で起きるほかにも、うつ病や社交不安症など他の精神疾患に伴ってみられることもあります。
危険な状況で強い恐怖や不安を感じるのは一般的なことですが、パニック症の場合は、そのような強い恐怖や不安が危険を伴わないような場面でも突然生じます。
これは恐怖や不安に強く関連する脳の部分の過剰な反応が一因だとされています。
パニック症の治療について
治療では、その過剰な反応を生じにくくする作用のある薬でパニック発作を予防ないしは減らしつつ、発作が起きるのではないかとの予期不安も軽減させていきます。そのことにより、行動のしにくさをやわらげていきます。
また、適宜認知行動療法の要素を取り入れた精神療法を通して、症状の改善や、生活への影響の軽減を目指していきます。
広場恐怖症
広場恐怖症とは?
「広場」とはアゴラ(agora)の訳です。「広場恐怖」は広い場所に対する恐怖だと思われがちですが、医学的な意味では広場に限らず、特定の場所や状況で非常に強い恐怖や不安が生じる疾患です。
具体的な場所としては、電車などの公共交通機関、人混み、店舗、映画館、美容室や行列やなど様々です。そのような場所から逃れることが困難であったり、もしくは助けが得られないかもしれなかったりするような状況で、非常に強い恐怖や不安を感じます。
このような場面では、パニック発作などの症状が出現するのではないかとの強い不安を常に感じます。そのため、同様の状況を極力避けたり、信頼できる相手がいるような特定の場合のみ参加できたり、あるいは強い恐怖や不安を感じながら我慢したりせざるを得なくなっています。
また、上記のような様々な状況を予期することでも、強い恐怖や不安を感じることがあります。
危険な状況で強い恐怖や不安を感じるのは一般的なことですが、広場恐怖症では、そのような強い恐怖や不安が危険を伴わないような場面でも突然生じます。
これは恐怖や不安に強く関連する脳の部分の過剰な反応が一因だとされています。
広場恐怖症の治療について
治療では、その過剰な反応を生じにくくする作用のある薬で恐怖や不安を軽減していきます。そのことにより、行動のしにくさをやわらげていきます。
また、適宜認知行動療法の要素を取り入れた精神療法を通して、症状の改善や、生活への影響の軽減を目指していきます。
不眠症
不眠症とは?
不眠症では、入眠障害(なかなか寝つけない)、中途覚醒(何度も目が覚める)、早朝覚醒(朝早くに目覚めてその後眠れない)などの睡眠の問題がみられます。そのため、日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が出現する病気です。
眠れないあるいは眠りにくいという経験自体は大抵の人にあり、一過性の場合も多いですが、いったん慢性的な不眠症に陥ると治療を受けないと回復しにくいといわれています。
一般の成人のうち30〜40%の方に何らかの不眠症状があり、加齢によってその割合は増加します。慢性的な不眠症は成人の約10%に見られます。
不眠のきっかけは、ストレス、精神疾患あるいは身体的な病気など様々です。
不眠が続くと、眠れないことへの恐怖感が生じて、睡眠の状況が過度に気になることや緊張によってさらに不眠が悪化する、という循環に至りやすくなります。そのため、早めに受診していただくことをお勧めいたします。
不眠症の治療について
生活上の工夫としては、例えば入眠や起床の時間に日々の差が出過ぎないようにしてみたり、カフェインの摂取量を減らしたり最終摂取時間を早めてみるなどがあります。しかしながら、それ自体難しい場合や、その効果が限られていることも少なくありません。
うつ病や適応障害など、ほかの疾患により不眠が生じていることも稀ではありません。その場合は背景にある病気の治療により不眠症状が改善することがしばしばあります。
睡眠薬については、ひと昔前と比べるとかなり安全性が向上していて、適切に使用すれば過度に心配する必要はありません。漢方薬を試してみたいという方もご相談いただければと思います。
適応障害
適応障害とは?
一つあるいは複数のストレスがあり、その影響を受けたり対応が困難であったりして、精神面や身体面の症状が生じてくる疾患です。
きっかけになるものとしては、職場や学校などの人間関係、転職など様々です。
主な症状には、気分の落ち込み、意欲の低下、不安、焦りやいらいら感、食欲の低下、不眠などがあります。適応障害ではそれらを背景にして生活面の支障が生じています。
他の精神疾患に比べると短い期間で回復する傾向にありますが、長く続く場合も少なくありません。早めにご相談いただければと思います。
適応障害の治療について
ストレスの影響を受けて心理的な消耗がみられるため、治療としては、休養などでストレスから距離をとったり、薬による治療で症状を緩和したりします。また、適宜認知行動療法の要素を取り入れた精神療法を通して、回復を目指していきます。